- [ハイチ]続、ハイチの町歩き。ド派手なバスとか
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2016.07.09 Saturday
はい、引き続きハイチ編です。
いきなりだけど、町中を歩いているとたまにやたら派手なバスが走っているのを見かける。。
こんなやつ。
ド派手笑
メッシ笑
えーと、なんなんですかね?
過去にもパキスタンなんかではこれ以上にド派手にデコレーションされたバスを見てきたけど、このハイチのバスもなかなかのもの。。
ちなみにドミニカでは「グアグア」と呼んでたバスも、ハイチだと「タプタプ」になるみたい。。
タンザニアでは「ダラダラ」、ガーナでは「トロトロ」だったかな?
こうして音を並べると呼びやすいからかな。。
日本でもデコトラなんてのがあるが、海外でも負けてませんね。
そーいや載せなかっけど、タイのバスもドラゴンボールとか謎のマンガみたいのが描かれてるバスがけっこう走ってたな。。
ちなみにハイチの一人あたりのGDPは820ドルらしい(Wikipediaより)、、これはアメリカ大陸の国で最も低いという。
簡単に言うと「貧しい国」に入るわけで、お金に余裕があるとも思えないのだが、こうしたものにはお金かけるのね。
まぁ日本でも、旅行にお金を使うか、服にお金を使うか、お酒にお金を使うかは人それぞれなので、ここでも「服を買うぐらいならバスのデコレーション」という人がいるのだろう。
まぁ見ている分には面白いので良いけど。
さて、首都ポルトープランスのだいぶ満足してきたので、バスで15分ほど離れたペションビルというエリアに移動。
ポルトープランスの中心地よりも、こちらの方が交通の拠点だったり、生活の中心であるようだ。
こちらもまた、路上でのマーケットを中心にすごい数の人が集まっている。
ほんと、一般的な「商店」ってのがあまりない。
たまにあったと思ったら、問屋のような、コーラのボトルを12本で売っているような店ばかり。
実質的には、これら路上での売買が一般的な商売の場となるようだ。
↓こちらは唯一?見たスーパーに書かれていた絵。
なんとも楽しそうな光景。
そう言えば朝からなにも食べていないのでお腹が空いてきた。。
さっきから、レストランあるのかな?と注意しながら歩いていたけどレストランもなさそう。。
すると、路上でピラフみたいな炊き込みご飯を食べている人がいた。
「どこでそれ買ったの?」
と聞いてみたが、
「いや、そこで買ったけどもういなくなっちゃった」
みたいな事を言われた。
「。。。いなくなった??」
いまいち答えがわからん。。
まぁ正確にはほぼ身振り手振りで会話してるので完璧に理解もできないのだが。。
仕方ないとりあえず歩くか、と思ってちょっと歩いたら、そいつはいた笑
工事現場で使う手押し車に、でかでかと鍋が乗せられちょうどお皿に盛りつけているところだった。
ってか見ると、この路上にいる人ほとんどがこのご飯を食べている。
美味しそうだったので自分もこれを食べることにした。
野菜なんかが入った炊き込みご飯、セネガルのチェブジャンを思わせるような料理。50グールド(80円ぐらい)
素朴ながらも優しい味でけっこう美味しかった。
けっこうな量があったけど完食。
これ買った時に、その辺の人が座ってた席を自分に貸してくれたので立ち食いにならずにすんだ。
ありがたいですね。
その辺歩いているだけだとアウェー感を感じるが、実際に話をするとやはり良い人は多いな。
↓一番右の、タバコ吸ってるのが自分です(大嘘)
こちらの人もにこやかに写真撮らせてくれたし。
ちなみにこれは多分エンパナーダっていう春巻きというか揚げパンを作っているところ。
エンパナーダは南米中ありそうな料理なので、いずれ食べることになりそう。
こちらは子供たち。
写真だけだともはやどこの国だかわからんよね。
こちらは「I ♡ HAITI」のフランス語で書かれた帽子をかぶっていた。
とっさにカメラを向けたらこの笑顔。
ハイチ来る前は、1年前にここに来た友達からも「気を付けた方がいい」なんて言われていたので、けっこうびびっていたが、結果的には問題なく町歩きをする事ができた。
まぁ治安が良いかと聞かれると、けっして良いとは言えないが。。
滞在自体は短かったが、こうしてハイチという国を実際に体感できたのは良かった。
小さい国でも、短い滞在でも、実際にその国に行くことで初めてわかる事はたくさんあるというのを再認識。
夕方、暗くなる前に宿に帰る。
翌日はもうドミニカに帰るだけなので、余ったお金も消費。
まずはけっこう気になっていたカットフルーツ屋。
町中どこでも見かけてたのよね。
実際に買ってみたのがこちら
写真だとわかりずらいが、・パイナップル・マンゴー・パパイヤ・メロン・スイカ・バナナと盛りだくさん。
これで50グールド、80円なので安いと思われる。
旅中はやはり野菜不足になりがちなので、こうしてフルーツでビタミン補給したいですね。
これは最初から知っていれば毎日食べたのに。。残念。
あとビールも。
自分は特にお酒は好きではないのが、ビールのラベルを集めるために1ヵ国で1回は飲むようにしている。
ハイチのビールはこの「Prestige」ってのが人気なようだ。
なんか薬品のボトルのような入れ物だが。。
残念ながらビールの味もよくわからず、ただ「苦い」という小学生並みの感想でしかないが。。
半分くらいだけ飲んで満足。
さてさてこんな感じのハイチ滞在となりました。
なんとなく雰囲気は伝わったかなと。
ドミニカからの交通費が往復で110ドルとかなり高くついたが、結果的にはハイチに来れて良かったなと。
思い残す事、しいて言うなら絵葉書を出せなかったけど、もう満足なのでドミニカに戻ることにしますー。
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- [ハイチ]怪しげなブードゥー教グッズ。。
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2016.07.08 Friday
首都ポルトープランスにあった「MARCHE DE FER」という市場。
その一角には、見た目にはなんとも怪しげなグッズが売られていた。。
それらは「ブードゥー教」の儀式で使われるアイテムのようだ。
ブードゥー教とは西アフリカのベナン発祥のもので、ハイチへは奴隷として連れてこられた人たちによりもたらされたもの。
ベナンの隣のトーゴで、このブードゥー教で使うマーケットを訪れた事があったがなかなか衝撃を受けた。。
↓その時の様子はこちらで
トーゴでは動物を乾燥させたものが多く売られていたが、ここでは動物はあまりなく、人形や謎の液体が多かったかな。
とりあえずこんな感じです。
いや、これらがどんなものか自分にはわからないんだけど、もうとにかく怪しすぎる笑
赤ちゃんの人形がなんとも言えない怪しさを放ってますね。。部屋に飾るのか?笑
瓶に入れられた人形。
いや、普通に怖いんですけど。。
この手に持っているのはお香入れみたいなので、ここからなんらかを焚いたケムリが出てくるようだ。
↓これはなんなんでしょう?笑
もう完全に理解を超えてます。。
聞かなかったけどいくらするんだろ?笑
↓バッファローマンみたいな人形。。
使い方が全く想像できない笑
ブードゥーは簡単に言うと黒魔術みたいなものだが、
「誰かを呪う」とかよりも「幸運を祈る」みたいな使い方の方が多いようだ。
この人形に家内安全を祈るのかな?
なんか角のついたボトルもちらほら、、これになにか液体を入れて飲むらしい。
その液体ってのも色々売られていた。
単純にお酒なんかもあるが、大体は意味不明なもの。。
まぁラベルとかちゃんとしてるから、一応飲み物か薬か。。
乾燥したヒトデも売っていた。
これを砕いて飲むらしい。
まぁこれは漢方的なものと思えば、全くあり得ないものでもないか。。
↓お祈り用に使うのか、ロウソクも色んな種類のが売られていた。
ブードゥーグッズが一式そろうマーケットとなっております。
こちらはビーズの刺繍だが、こうしたヘビが描かれたのはブードゥーの特徴。旗みたいなもんかな。
ただの布だったら欲しかったけど、ビーズでかなり重かったので断念。
↓そんな市場にいた猫
この子もだが、市場でつながれて飼われてる猫が多いのよね。
単にペットとしてでなく、なにかしら守護神のような意味合いもあるのか。。
ここにいるとそんな想像もしてしまうね。ただのペットかもだけど笑
そー言えば、ハイチでは死者がゾンビとして蘇るなんて考えられているそうだ。。
なのでゾンビとして蘇らないように、死者には毒を塗ったり、首を切って埋葬するらしいが実際には不明。
てことで死者とはわりと密接な関係がありそうなブードゥー。
この人形もなんかゾンビらしい風貌。。
いや、十字架持ってるしゾンビ退治ようのアイテムかも。
こうしたガイコツとかが書かれた絵も多いしな。
ここではない町中でも、こんな感じの絵があった。
おそらくゾンビとか悪霊みたいのを描いたと思われる。
見た目的にはなかなか怪しげなブードゥー。。
こうした物を見る機会もあまりないので良かったかな。
一般的は見どころは少ないハイチだが、こうした物があるのは面白いね。
さて簡単にでしたがブードゥーグッズの紹介でした。
町歩きはもう少し続きますー。
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- [ハイチ]アフリカかっ!ハイチの町歩き
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2016.07.07 Thursday
町歩きしている首都のポルトープランス。。
キレイどころのはずの中心部は地震の影響もあってどこも工事中。
そこから2ブロックも歩けば人、モノ、ゴミが大量のカオスっぷり。。
中米のカリブ海に来ているはずだが、ハイチの人はみなアフリカ由来の黒人なので色んな点でアフリカを思い出させてくれた。
これなんかそのまんまアフリカなのだが、西アフリカでよく見た「袋水」と呼んでいたやつだ。現地では「Pure water」(英語圏)。
こちらではフランス語で「デロー(De l'eau )」となっていたけど一つ2グールドで3円。安い笑
アフリカ並みに暑いし、水道もあまり充実していないのか?現地人もこの袋水を買って飲んでいるのをよく見かける。
この袋の端っこを少しかじって穴を開けて、そこから水を飲むんだよね。
最初はどう飲むのかわからず苦戦したな。。
だが問題なのは飲み終わってから。
現地人はこれをポイポイ道端に捨てるのよね。
昨日も写真載せたが、町中にはゴミの山があって、ひどい場所はそのまま火をつけられその場で燃やされている。
もちろんめっちゃ臭い。ってか絶対体に悪いだろっていう。
そしてこの袋水も、下水やら排水溝にめっちゃ詰まるようで、ドブみたいな鼻をつくにおいがあちこちからする。。
↓たまった水をかきだすおじちゃん。
到着時から何度も「アフリカみたいだな。。」とか言ってたけど、
あまりにもこうした光景が続くので、もうこの辺から「アフリカかっ!」と、タカアンドトシ並みに何度もつっこみを入れる。
ほんともうここはアフリカだ。
↓車の整備屋みたいなの。これまた異臭がすごい。
↓そこにいたネジ屋?のおじさん
写真はけっこう嫌がられそうだったが、こうした穏やかな人もいたね。
さて、町歩きの続きを。。
首都ではあるが、ビルと呼べるような建物はほぼなく、未舗装の荒れ地に個人での店が並ぶ。
さっきのようなゴミの山も点在し、世紀末感がすごい。。
歩いていてもやはり目立ってしまうようで、多くの視線を感じる。
それは警戒されたような、不信そうな目なのであまり心地良い感じはしない。まぁ危険そうな感じでもないが。
ふむ、、これほど圧倒的なアウェー感を感じるのも久しぶりだ笑
そしてこれほど「異国に来ている」っていう、旅してるなーって感じるのも久しぶりかも。
アフリカがほんと懐かしい。
今のところ旅した中で、一番辛かったのは西アフリカの旅。
マラリアにはなるわ、バスが故障して野宿するわとか散々で「オレ、ここで何してるんだろう。。」と何度思わされたことか。
でも、その分強烈な印象が残っていて、一番「旅した」って思えるのも西アフリカなのよね。
また行きたいとはあまり思わないけど笑
そんな感覚をこのハイチでもちょっと味わう事ができた。
一般的な見どころはないが、個人的には色々懐かしいハイチかな。
歩いていると「ヘイ!シノワ!」なんて言われる事もたびたび。
シノワってのは中国人ね、スペイン語だと「チーノ」だけどフランス語だと「シノワ」。。なんとなくシノワの方が上品に聞こえる笑
↓アウェーとは言ったが、たまにこうしたお調子ものがいるのもアフリカらしいね。
↓こちらの人はなんと「東京」と書かれたTシャツを着ていた笑
多分、日本を旅行したアメリカ人あたりがお土産で買い、もういらなくなったから寄付に出したのがこのハイチまでまわってきたのだろう。
一応「日本行った事あるの?」って聞いたら「NO」との事。。笑
でもオレが日本人だよー、そのTシャツの国の人よーって話たら多少嬉しそうにしてくれた、ってか話を合わせてくれた良い人笑
路上でのマーケットはなんでも売ってて、こうしてお酒なんかも売っていた。
よく見ると「HAITI」と書かれたボトルもあった。どうやらラムらしい。
ラム酒が有名なこのカリブ海、経済的にかなり遅れているハイチだが、こうしたラム酒工場みたいのはちゃんとあるんだね。ちと安心?
路上ではこうした絵も売っていた。
本当はハイチアンアート美術館ってのに行こうと思ったけど閉まってたのよね。
こーゆーのがハイチの絵って事でいいのかな。
しばらく歩くとちゃんとしたマーケットが見えてきた。
「MARCHE DE FER」というマーケットだ。
周りの世紀末っぷりとは違って、かなりこぎれいな外観。
中は二つのエリアに分かれていて、まずは食料品のエリア。
よくわからん食材が並んでいる。。
すると、店のおばさんが「ショコラ」と言って、手前の黒い物体を指さした。
どうやらチョコレートらしい、においをかいでみると確かにチョコみたいだ。
でも見た目的には泥団子みたいな怪しげな物体なので、ちょっと試してみる勇気はなかった。。
ある一角にはたくさんの土産物が売っている。
ふむ、これだけ売っているって事はやはり観光客もそれなりにくるのかも?
今のところ全く見てはいないが。
行った国々から手紙を実家に送っているので、このハイチからも送るべくポストカードを探したが売ってなかった。。
ってか後で地図上で見た郵便局に行ってもつぶれてたし、、ハイチからの手紙は断念、残念。
なのでなにかしら土産物でも買うか、、と思って買ったのがハイチの国旗。
まぁ軽いしこれぐらいでいいでしょう。
↓国旗を買った店のおばちゃん。
さて、、、
このマーケットには一角には、ちと怪しげなアイテムも売っている。
↓この写真だとイマイチ怪しさはわからないが、ヒントは大量のボトル。。
そしてこちら、なにやら角がついたボトルのようなものが。。
どうやら先ほどのボトルの液体なんかを入れて飲むようだが。。?
そしてこの人形たち。。
ハイチ入国する時にちょっと書いたが、
このハイチでは西アフリカのベナン発祥の「ブードゥーの教」の文化がまだ根付いているようだ。
奴隷として連れてこられた黒人たちの文化がここで広まったようですね。
これらのアイテムはそのブードゥーの儀式に使われるもの。使い方はわからんけど。
ブードゥーは黒魔術みたいなものだが、日本でもワラ人形とかあるしそんな感じのイメージか。
このマーケットで売られているブードゥーのアイテムがなかなかのカオスっぷりだったので、次回で詳しく紹介しますー。
お楽しみに笑
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- [ハイチ]地震の爪痕が残る首都ポルトープランス
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2016.07.06 Wednesday
昨日到着したハイチ、第一印象は「アフリカそのまんま」って感じだったが実態ははたしてどうか?
滞在も短いので今日はがっつり観光することに。
まずは首都ポルトープランスの中心、「CHAMP DE MAR(シャンプデマール)」というエリアに行ってみる。
早速だが、ここで見たかったのはこちらのNational Palace。
※ハイチのサイトより転載
「なんもない町に異様に大きく目立つ建物」みたいに過去に訪れた人の日記で見たことがあった。
だが、残念ながら2010年の地震で、この建物は崩壊。。
しばらく手つかずだったようで、その崩壊したままの建物がまだあるのかと思ってたけど、現在では撤去されたみたいできれいさっぱりなくなってた。
国を代表する建物、日本でいうと国会議事堂ような建物が崩壊するという悲しい地震が起きたのは2010年。
このハイチでの地震については詳しくは知らなかったが、今回調べてみたらなんと31万人も亡くなっていたらしい。
元々西半球最貧国なんて言われている国なので、建物も日本のような耐震構造などない、簡素な作りの家が多かったなどが理由だろう。あと地震後にコレラの流行もあったとか。
それにしてもこの小さな国で31万人とはすごい規模の地震だったろう。。
でも、町を歩いていても、地震で崩壊したままの建物なんかはほぼ見なかったので、だいぶ復興してきたのだろう。
地震の爪痕を唯一見てとれたのがこちらのノートルダム大聖堂。
こちらも元はずいぶん大きい教会だったようだが地震で崩壊。
今は廃墟になっていた。
撤去するのもお金がかかるし、なによりここはハイチで一番の教会だったようで、それを壊すのも忍びないって事で当時のままにしているのかも。
屋根などが完全に崩落した状態でも十分に大きく見える教会なので、かつては本当に大聖堂だったのだろう。
青空が映える崩壊した壁がなんとも悲しい。
現在ではこの教会の隣に新しい教会が建てられていた。
この日は日曜日だった事もあり、ミサが行われ多くの人が参加していた。
シャンプデマールでは他にも多くの建物が壊れたのか、現在は建築ラッシュ。
看板を見ると「Ministry of ○○」と書かれているのが多く、政府系の建物を作っているようですな。
こちらもシャンプデマールにあった「無名奴隷の像」。
ヨーロッパなんかで戦争記念碑などによく「無名戦士の墓」とか像なんかがあるがその奴隷版。
この像の周辺も、なにか工事中のようで近づく事はできなかったが。。
このハイチ、現在ではほとんどの国民が黒人なわけだけど、元々はアフリカから奴隷として連れてこられてきた人たちだ。
ちなみにこのハイチとドミニカのあるこのイスパニョーラ島に元々いた先住民は、スペイン統治時代に絶滅させられてしまったらしい。。
オーストラリアのタスマニア島のアボリジニも絶滅したそうだが、「絶滅」ってすごいよね。。子孫やその文化が途絶えるという。。
そんな過去もあるが、ラテンアメリカ初の独立、さらには初の黒人による共和制の国がハイチです。
まぁさっきも言ったが経済的には他の国にかなり遅れをとってしまっている状況だけどね。。
このいかにも作りかけの建物も地震の後に作られたものかな?と思ったらどうやらこれは地震前から作りかけだったみたい笑
なにかのモミュメントを作ろうとしたのかな。
シャンプデマールでもひときわ目立つんだけど正体は不明。
このシャンプデマールの広場には国連軍が警備に立っていた。
国連軍がいるという事はやはりまだまだ治安に不安があるという事だろう。
後でこの近くを通ったので話しかけてみたら、なんとインドの軍だった。
国連軍てアメリカとかフランスみたいな先進国がメインかと思ってたら、インドからの軍も参加しているのね。
ちょっと意外な感じだった。
「ナマステ〜」って挨拶してみたらけっこうウケてたけど笑
こちらは独立記念かなんかの像。詳細不明。
はい、ここまでなら「まぁ普通にキレイな国かな?」ってぐらいに見えるかもだけど、この辺りは国の中心で言わば一番のキレイ所。
ここから2ブロックほど歩けばもうこんな感じのごちゃごちゃ具合。
ちょっと歩いて気づいたけど、この町には商店みたいな店舗型の店がほとんどない。レストランも。
ほとんどの人が、マーケットで個人的に売買しているといった感じだ。
こうした人混みの中を歩いてみると、やはり自分のようなアジア人は目立つようでなかなかの視線を感じる。。
視線だけでなく、直接話しかけられたりも。
ただ挨拶してくるだけの人もいたが、
「どこから来たの?」「ハイチは初めて?」
なんて普通な会話をしてたと思ったら、いきなり
「お金ちょうだい」
とか言われるし笑
物乞いみたいな人じゃなくて、一般人が普通にお金くれって言ってくる感じ。
この日1日で10回近く金くれって言われたわ。
まぁあげる理由もないのでかわしておいたが。。
あと話してる最中に、オレのしてるウエストポーチ(言い方古い?)を肩かけしたカバンをちらちら見てくる奴も何人か。。
これも何かよからぬ事を企んでる感じで嫌よね。。こういう輩はさっさと離れるに限る。
歩く時も、「誰かにつけられていないか?」って何回も振り向きながら歩く。
町歩きにここまでナーバスになるのもほんとアフリカ以来かも。。
先に言っておくと、特にトラブルもなくて良かったが。
カメラも基本的にはずっとカバンに入れてて撮るときは、さっと撮ってさっとしまうという、ボクサーの戦法のようなスタイルで写真を撮っていく。
マーケットではおばちゃん達が野菜なんかを並べて売っていた。
Wikipediaで見たが、元々ハイチは食料自給率が高かったようだ。特に米は100%。
だが民主化以降、アメリカから安くて質の良い米が入ってくるようになり、多くの農家は失業するハメに。
失業者が町に集まり治安も悪化、という負の連鎖になってしまったようだ。
これもグローバル化の事実の一つではあるのよね。。考えさせられます。
マーケットの人混みもなかなかだったが、次に目につくのはゴミの山。
まるで道端がゴミ集積所かのように、大量のゴミが散乱している。。
日本なんかではもちろんあり得ない光景なんだろうが、ハイチという国ではこれが普通なのだろう。
これもアフリカで見てきたような光景だ。
↓ゴミの山には無残な姿のぬいぐるみが。。
黒い点々みたいのはみんなハエです。
もちろん衛生的にもよくないが、ゴミの処理なんかの行政が全然されていないのか?
場所によってはこうした町中でゴミが火をつけて燃やされていた。
かなりの異臭がするのは言うまでもないね。下道もつまってるのかかなり臭いし。
日本とかの先進国が環境対策で自国にお金を使うより、まずこうした国をなんとかした方がいいんじゃないの?
なんて思ってしまったり。まぁ他国の事は他国だけどね。動くとしたら国連とかの話なんだろうけど。
まずはハイチのキレイな所と汚い所が見える首都のポルトープランス。
いや、汚い方がここでは普通な光景か。。
にしてもほんと「アフリカに来たのか?」ってぐらいのアフリカ感。
次回はまたその辺も含めてハイチの町歩きで見たものを載せてみますー。
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- アフリカそのまま?ハイチ入国
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2016.07.05 Tuesday
昨日、ドミニカの首都サントドミンゴに到着したばかりだが、今日は隣の国のハイチへと移動します。
ドミニカはまた戻ってくるので、サントドミンゴの観光はそれからね。
ドミニカとハイチは位置関係はこんな感じ。
一つの島を西と東で分け合っている形ですね。
歴史的には何回も統治主権が入れ替わったこの島だけど、今はこのような形のようです。
東のドミニカではスペイン語だったけど、西のハイチはフランスの影響が強くフランス語みたいね。
「そんなハイチって何があるの?」と、情報が少なく疑問に思ってたら、
ちょうど無職旅さんから「ハイチにはゾンビがいるらしい」と連絡をいただいた笑
ゾンビってwwwって感じだが、実はこのハイチはブードゥー教の文化が根強く残るらしく、ゾンビもその一つ。
「死者がゾンビとして蘇る」なんて信じられているため、死者がゾンビにならないよう埋葬する時に毒を塗ったり、首を切ったりするそうな。。
ってネットで見たけど真相は不明。
まぁ薬物などで思考回路をマヒさせて生きる屍状態で働かせていたなんて過去もありそうなので、そーゆーのがゾンビという見方もできるよね。
ちなみにブードゥー教ってのは、黒魔術とか呪いとか、そんなイメージのやつです。
なんだろう、ワラ人形に釘を打って、みたいな笑
でも誰かを呪うとかよりも、グッドラックのためにお祈りが多いみたいだけどね。
かつてアフリカのトーゴで、このブードゥーに使うアイテムのマーケットに行ってきたがなかなか衝撃的だった。。笑
興味ある方はこちらで↓
そしてこのブードゥーもだけど、要はアフリカの文化が強く残っているらしい。
このあたりがハイチの見どころになるのかと。
情報もなく治安も微妙。。ってのが前印象だったけど、なんとか楽しめそうです。
さて、前日に買っておいたCaribe Tourのバス。
昨日ちょっと触れたけどこのバスが高かった。。
バスは片道37.5ドルの往復なので75ドル。
これはまぁ仕方ないとして、さらに
・ドミニカの出国税30ドル(!)
・ハイチの入国税?200ペソ(約5ドル)
と、合計110ドルぐらいになってしまった。。
いや、出国税30ドルって高すぎるだろ。
国を出るのにかかる税金ってなんなのさ。5ドルとかでいいでしょ。。
まぁ出国税っていつも払ってるのかもしれないが、大体航空券と一緒に払ってるのであまり意識した事もないが、こうして別にされるとえらい高く感じるよね。
確かイスラエル出国の時も、かなり高い出国税を取られたな。。
まぁ仕方ないけどね。
開き直ってその分楽しむ事にしましょう。
今回のバスは国際バスって事で、椅子がかなりゆったりした感じなので快適そうだ。
ただ残念ながらwifiありってなってたけど実際には使えず。。
まぁ席が一番前の席だったので、景色でも見るとしますか。
ハイチ行きのバスは朝9時と11時発がある。
先に言うと自分は9時間近くかかり、到着が午後6時。いや、ハイチは時差が1時間あって午後の5時に到着した。
11時出発だと到着する頃には暗くなってるかも。。ってことで早い時間の9時のが良いでしょう。
出発してしばらくはサントドミンゴの街並み。
自分の宿が寂れた雰囲気の旧市街に位置してたので知らなかったが、サントドミンゴけっこう都会だな。
道も大きいし車も人も多い。
さらには地下鉄もあるらしいし。地下鉄はまた帰ってきたら乗る事にしよう。
で、ちょっと郊外に行くと、高速道路の料金所みたいのになった。
ここから先の道路は、見た目的には普通の道路なんだけど一応高速なのかな。
2時間ぐらい走ったら食事が配られた。
ようわからんけど、これもクレオールと呼ばれる現地料理になるかな。
お米は赤飯のように豆と一緒に炊かれたもの。
煮たチキンはニンニクが効いててけっこう美味しかった。
お腹調子悪かったし(基本調子悪い)こんながっつりでちと不安だったけど、バスにトイレついてたので普通に全部食べた。
トイレ付きバスの安心感はすごいよね、まぁ実際使う事ってほぼないんだけど余裕が全然違いますわ。
高い料金の分、それだけのクオリティのあるバスだったかな。
出発して4時間半ほどで国境へ到着。
↓ゲートの向こう側はハイチ。
まずバスを降りてドミニカの出国審査だ。
列に並んでいると、一人の男がはなしかけてきてオレのパスポートと記入した出国カードを取り上げた。
「ここは初めてか?」
なんて言いながら、出国カードにペンで色々記入してる。
そしておもむろにこう言ってきた。
「よし、じゃあ20ドルだ」
あー、なんかアフリカでもこんな事何回もあったなーなんて思い出しながら笑えてしょうがなかった。
「は?笑 いや、お前関係ないやつだろ笑 あっち行けよwww」
パスポートを取り上げて追い払う。
「スタンプに20ドル必要だ」
とかまだ言ってくるが無視。
いや、なにも情報知らなかったら「え、、、そうなの?」とか多少不安になるかもだけど、さっきも言ったが出国税はすでに払っているしさらにお金が必要なわけない。
ってかこいつも私服のただの黒人だからな。
こんなところまでアフリカに似ているのかと、個人的には笑えたのでいいが。
ってか取り上げた出国カードを見てみると、
そいつが性別の所を「女性」にチェックしてたり、滞在目的も「ビジネス」にチェックしてたり適当そのもの。
そもそもオレがすでにちゃんと記入しているのにね。
なにが20ドルだよこいつ笑
まぁこれ以上は絡んでこなかったので良かったが。
って事で、性別が「男性」「女性」と両方にチェックされたりともはや意味不明な出国カードになったが、特に突っ込みも入らず無事にドミニカを出国。
そして今度はハイチの入国審査。
ここでも5人くらいの輩がパスポート見せろと言ってきたが全部無視して問題なし。
だが、今度は入国審査で別室送りとなってしまった。。
ちょっと偉そうな人に、滞在先や目的、日数なんかを聞かれた。
その人がかつて日本語を勉強した事があるらしく、ただオレと話したかっただけかもしれないけど。メールアドレス聞かれたしな。
数日の観光でまたドミニカに戻るって伝えたら問題なかったけど。
てなわけで次のハイチに入国。
ハイチに入ってしばらくは未舗装の道となった。。
ドミニカとの国力の差がうかがえるね。
国としてはドミニカがハイチから独立したって形だが、現在では圧倒的にドミニカの方が発展している。
そして走る事2時間ちょい、国境での時間も合わせると9時間かかってハイチの首都ポルトープランスに到着。
まぁ正確には5kmほど離れたペションビルってとこだけど。
さて、到着する前からバスの車窓から見えていたが、、
なかなかのカオス具合だ笑
人の多さや車の渋滞、そこら中に落ちまくっているゴミといいなかなかの様子。
人も、ドミニカと違ってこちらはほとんどが黒人になり、雰囲気としてはもう完全にアフリカそのものだ。
ハイチという新しい国に来たはずが、むしろこれは「懐かしいアフリカ」というのが第一印象だな。
路上で物を売っている人が多い。
商店のような店舗型の店はほぼなく、みんな個人で物を売り買いしている様子。
そしてかなりのアウェー感を感じる。
こんなアジア人が珍しいのか、嫌でも目立ってしまうようだ。かなりの目線を感じる。
まぁでも単純に珍しがって見られている感じかな、今のところ敵対的な目線ではなさそうだ。。
治安の感じもいまいちつかめないし、この日は様子見で写真はこんぐらい。
こんな感じで国連の車もちらほら見かけるしね。。
ハイチでは政情不安もあって、2004年から国連軍が駐屯しているらしい。
て事で、一般的には「治安が良い」とはまず言えない国ではあるのよね。
てなわけで、ATMでお金をおろしてから暗くなる前にホテルへと向かった。
安宿がない、という事前情報だったハイチだけど、予約サイトで20ドルという手頃な宿を見つけられたので助かった。
着いたホテルはPacot Breeze Hoteltというけっこうちゃんとしたホテルで、これで20ドルならむしろ安いぐらい。
ってホテル側のミスなんだけど、どうやら本来は「ツインの部屋で40ドル(一人20ドルx2)」らしい。
でも予約サイトには一人の値段、「20ドル」として掲載してしまったようだ。
到着して「40ドルが2泊で80ドルね」と言われてしまったが、こちらは20ドルで予約してるってちゃんと説明したら20ドルで大丈夫だったけど。対応はすごい丁寧だったし文句もないけど、近々40ドルに訂正されるかもですね。
↓本来は40ドルの部屋。そう見えますかね?笑
あとハイチのお金の話だが、、これがまぁ汚い笑
バスのお釣りでもらったお金だが、くしゃくしゃと丸められた状態でもらった。
一枚は破れてテープで止めてあるし、別のはホチキスで止めてあった笑
他の人を見てても、みんなくしゃくしゃにしてポケットに入れたりと、まぁこうなっちゃうよね。
これでもちゃんと使えるというのもすごいが笑
そしてこの国では珍しく「25」という単位が存在する。
グールドというお金なんだけど、25グールド札、250グールド札なんかがある。
ちょっと珍しいお金だし、ぜひ集めたいので滞在中にもう少しキレイな紙幣が欲しいけどどうなるかな?
さてこんな感じのハイチ、明日はじっくり歩き回ってみます。
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